計算屋
ペット更新 2026年4月27日

犬・猫の生涯コスト 計算機 — 飼い始めから看取りまで

犬・猫を飼い始めから看取りまで、生涯にいくらかかるかを取得費 + 年間費用 × 寿命 + 終末ケアの構造で算出。子犬期・成年期・老年期の年代別内訳と、ペットショップ・ブリーダー・保護施設の取得経路差まで把握でき、「想定より高かった」を未然に防ぎます。

計算機

入力

犬14年 / 猫15年が中央値の目安。犬種によって±2年程度ぶれます。

晩年3年に増える医療費(犬+8万/年・猫+5万/年)を上乗せ

計算結果

生涯コスト総額

¥3,002,940

月平均 ¥17,875

年代別の費用

子犬・子猫期(最初2年)
¥365,360
成年期(中間期)
¥1,375,200
老年期(最後3年)
¥832,380

費目別の生涯費用

初期費用(取得 + 初年度準備)
¥430,000
食費
¥910,440
医療費
¥986,000
ペット保険
¥0
消耗品(トイレ・おやつ・グッズ)
¥436,500
終末ケア(上乗せ分)
¥240,000

この計算機でわかること

「犬・猫を一生面倒見るのに、結局いくら必要?」という疑問に、生涯トータル + 年代別 + 費目別の3軸で具体的な金額を出します。

  1. 生涯コスト総額 — 取得から看取りまでの全額
  2. 月平均 — 寿命で割った平均月額
  3. 年代別の費用 — 子犬・子猫期(最初2年) / 成年期 / 老年期(最後3年)の3区分
  4. 費目別の生涯費用 — 初期費用 / 食費 / 医療費 / 保険 / 消耗品 / 終末ケア
  5. 取得経路の影響 — ペットショップ / ブリーダー / 保護施設で初期費用が10倍違う
  6. 保険・終末ケアの選択 — 入る/織り込むかで生涯費用がどれだけ動くか

「ペットを迎える前に、最後まで見られる経済力があるか」を判断するための計算機です。

計算式の根拠

1. 生涯コストの構造

lifetimeTotal = 初期費用 + 子犬・子猫期2年 + 成年期 + 老年期3年
            = (取得費 + 初年度設定費) + 各期の年間費用 × 該当年数

各年代の年間費用は、年間単価ベースに 補正係数 を乗じて算出します。

2. 主要な単価テーブル(年額・円)

費目小型犬中型犬大型犬
食費64,80086,400138,00051,000
医療費(基本)58,00050,00070,00035,000
消耗品30,00036,00042,00026,000
ペット保険36,00036,00036,00036,000

3. 年代別の補正係数

期間食費医療費消耗品
子犬・子猫期(最初2年)×1.10×1.30×1.20
成年期(中間期)×1.00×1.00×1.00
老年期(最後3年)×0.95×1.80×1.05

子犬・子猫期は 予防接種・避妊去勢で医療費が膨らむ、老年期は 慢性疾患・検査頻度で医療費が大幅増 が実勢です。

4. 取得経路別の費用

取得経路
ペットショップ350,000220,000
ブリーダー直販280,000180,000
保護施設・里親会30,00020,000

これに 初年度の予防接種・避妊去勢・初期用品(犬8万円・猫6万円)が加わります。

5. 終末ケアの上乗せ

老年期3年の医療費に、犬は年8万円・猫は年5万円 を上乗せ。手術・終末期の特別治療・看取り費用に相当します。「終末ケア」をオフにすると老年期は補正係数(×1.80)のみで、ややオプティミスティックな見積もりになります。

ケース別の例

ケース1:保護犬・小型犬・寿命14年・保険なし・終末ケアあり

生涯コスト 約186万円(初期11万 + 子犬期41万 + 成年期162万 + 老年期52万 + 終末24万)

保護施設からの引き取りは初期費用が10万円台に収まり、生涯費用が大幅に抑えられる典型例。「飼育費が高くて飼えない」と悩む人が、保護犬・保護猫経由で予算的に成立するケースは多いです。

ケース2:ペットショップ・中型犬・寿命14年・保険あり・終末ケアあり

生涯コスト 約315万円(初期43万 + 子犬期55万 + 成年期190万 + 老年期67万 + 保険50万 + 終末24万)

「ペットを飼うのに300万円必要」という言説の中央値ケース。月平均1.9万円程度。

ケース3:ブリーダー・大型犬・寿命12年・保険あり・終末ケアあり

生涯コスト 約400万円超

大型犬は食費・医療費がスケールアップするため、寿命がやや短くても生涯費用は大型化します。「大型犬は人間1人分の生涯食費級」の感覚は概ね正確。

ケース4:保護猫・寿命15年・保険なし・終末ケアなし

生涯コスト 約140万円

ペット飼育の最廉価ライン。保護猫経由で完全室内飼い・健康管理が安定すれば、月平均7,800円程度で生涯を共にできます。

よくある誤解・注意点

「ペットショップが一番安い」は誤解

「ブリーダー直販は高そう」というイメージから逆転発想されがちですが、実勢は ペットショップ > ブリーダー > 保護施設 の順で取得費用が高い構造。ペットショップは中間流通コストと店舗運営費が乗るためで、価格で迷うならブリーダー直販を比較検討するのが合理的です。保護施設・里親会は最廉価で、譲渡費用は3万円前後(医療費・避妊去勢費の実費清算が中心)が中央値。

老年期の医療費は「最大の不確実要素」

本計算機は中央値ベースで老年期医療費を年9万円(犬・中型・終末ケア込み)程度と見ていますが、慢性疾患(腎不全・心臓病・糖尿病)や手術が必要になると 年20〜50万円規模 に跳ね上がるケースが珍しくありません。「最低限の見積もり」と理解し、貯蓄かペット保険でバッファを持つことを推奨します。

ペット保険の費用対効果は中央値ベースでほぼトントン

本計算機の保険費用50万円(年36,000円×14年)に対して、生涯医療費の70%補償で実質還付されるのは 中央値ベースで45〜55万円金額的にはほぼプラマイゼロ が実勢です。それでも加入価値があるとすれば、突発的な手術費(30万円超)が家計を直撃しないリスクヘッジとして。詳細は ペット保険 月額シミュ で。

「住まいの追加費用」は本計算機の範囲外

ペット可賃貸物件は通常物件より家賃が +5,000〜15,000円/月 高い、敷金が**+1ヶ月分**乗る、引越し時にペット可物件の選択肢が狭く費用が嵩む——といった住居側コストは本計算機では計上していません。賃貸住まいの場合、生涯費用 + 100〜200万円 の住居追加コストを見込んでおくと安全です。

多頭飼いは「2倍」にならない

2頭目は食費・医療費がほぼ独立して2倍になるものの、消耗品(トイレ・グッズ)の一部は共用可能で、1.6〜1.8倍程度が中央値。一方、ホテル・サロン代は人数分なので、**多頭飼いは「2倍より少し安いが大幅に安くはならない」**が実勢です。

平均寿命は犬種・健康状態で大きくぶれる

本計算機のデフォルト寿命(犬14年・猫15年)は中央値ですが、小型犬は16年、大型犬は11〜12年と差があります。自分が飼う犬種の平均寿命をペットフード協会の統計で確認してから、寿命入力欄を調整するのが正確です。

関連計算機

参考にしたデータ

  • 一般社団法人ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」 — 平均寿命・年代別医療費分布の中央値
  • アニコム 家庭どうぶつ白書 — 年齢別医療費分布、補正係数の根拠
  • ペット&ファミリー損保「動物病院年間統計」 — 老年期医療費・終末ケア費用の参考値
  • 大手ペットショップ(コジマ・P-Hill 等)公開価格 — 取得経路別中央値
  • 各都道府県動物愛護センター・里親会の譲渡情報 — 保護施設経由の譲渡費用中央値

免責事項

本計算機の結果は中央値ベースの目安であり、犬種・健康状態・地域・飼い主のケアスタイルによって大きく変動します。特に老年期の医療費は個体差が極めて大きく、慢性疾患があれば本計算機の倍以上になることも珍しくありません。ペットを迎える判断は、最低でも本計算機の結果 + 100〜200万円のバッファを持って検討することを推奨します。

よくある質問

操作・計算根拠まわりでよく聞かれるポイント