親への仕送り 計算機|介護・生活費の家計診断
別居の親に毎月いくら仕送りすべきか――。総務省「家計調査年報」、厚労省「国民生活基礎調査」、国税庁No.1180「扶養控除」を元に、親世帯の月支出と年金収入の差額・兄弟による按分・自分の手取りに対する負担率・扶養控除の節税効果まで一気通貫で試算する家計診断計算機です。「平均6万円」では分からない、自分の家計に合った持続可能な金額を可視化します。
計算機
入力
社保・税引後の振込額
単身14-16万、夫婦23-26万が目安
老齢年金・遺族年金の手取り
扶養控除の節税効果計算用
計算結果
あなたの月仕送り目安(兄弟均等按分)
¥35,000
家計診断
- 親世帯の月不足額
- ¥70,000
- 兄弟1人あたり按分
- ¥35,000
- 健全な仕送り上限(手取り20%)
- ¥70,000
- 負担率
- 10%
補足メモ
- ・兄弟2人での均等按分を表示しています。実際の分担は収入・距離・関係性で調整してください。
※ 厚労省「国民生活基礎調査」、総務省「家計調査年報」、国税庁No.1180「扶養控除」を元にした標準モデル。実際の扶養控除額・節税効果は所得・家族構成で変動します。具体的な金額決定は親子・兄弟間で話し合って決めるのが目安です。
この計算機で何がわかるか
別居の親(特に高齢者)への仕送り額を、親世帯の月支出と年金収入の差額・兄弟人数の按分・自分の手取りに対する負担率・扶養控除の節税効果 から逆算する家計診断計算機です。
「親への仕送り平均は月6万円」という記事は数多くありますが、その6万円があなたの家計にとって持続可能か は誰も教えてくれません。本機では総務省「家計調査年報」、厚労省「国民生活基礎調査」、国税庁No.1180「扶養控除」を元に、現実の親世帯の家計から逆算した自分の月負担額 と 節税後の実質年負担 を表示します。
計算式の根拠
親世帯の標準的な月支出(総務省「家計調査年報」)
| 世帯類型 | 月平均支出 |
|---|---|
| 高齢者単身無職世帯 | 約14〜16万円 |
| 高齢夫婦無職世帯 | 約23〜26万円 |
| 老人ホーム入居(介護付き有料) | 月15〜30万円 |
| 在宅介護中(要介護2-3) | 月18〜25万円 |
親世帯の標準的な年金収入
| 世帯類型 | 月年金収入 |
|---|---|
| 厚生年金単身(標準的男性、40年加入) | 約14〜16万円 |
| 厚生年金単身(標準的女性、35年加入) | 約10〜13万円 |
| 国民年金のみ単身 | 約6.5万円 |
| 厚生年金夫婦(夫+妻基礎) | 約22〜24万円 |
仕送り計算式
親世帯の月不足 = 親月支出 - 親月収入
1人あたり按分 = 月不足 ÷ 兄弟人数
自分の負担率 = 月仕送り ÷ 自分の手取り月額
健全性目安 = 自分の手取り × 20%
扶養控除の節税効果(国税庁 No.1180)
「常に生活費を送金(仕送り)」「親の合計所得金額48万円以下=公的年金のみなら年158万円以下」「親が他の人の扶養親族でない」を満たせば 税法上の扶養親族 に。
| 区分 | 所得税控除 | 住民税控除 |
|---|---|---|
| 一般扶養親族(親16歳以上70歳未満) | 38万円 | 33万円 |
| 老人扶養親族(70歳以上)別居 | 48万円 | 38万円 |
| 老人扶養親族 同居老親 | 58万円 | 45万円 |
節税効果(年) ≈ 所得税控除 × 限界税率 + 住民税控除 × 10%
例:年収550万円・別居の親を扶養 → 48万 × 20% + 38万 × 10% = 約13.4万円/年 の節税目安
入力項目の補足
- 自分の月手取り:給与振込額(社保・税引後)。賞与は12分割せず月額のみで判定。
- 親世帯の月支出:家計調査年報の世帯類型を参考に、家賃・食費・医療・光熱費の合計目安。
- 親の月収入:年金(老齢・遺族・障害)の合算月額。年金以外の収入があれば加算。
- 兄弟人数:均等按分する人数。実際は収入差・距離・関係性で調整します。
- 親の生活状況:扶養控除の判定(同居老親かどうか)に影響。
- 扶養控除:年末調整で扶養親族として申告しているかどうか。
- 自分の年収(額面):限界税率の推定に使用。
ケース別の例
ケース1:年収550万会社員・別居の母(70代単身)・兄弟2人
- 自分の手取り月35万、母の月支出16万、母の年金月10万
- 月不足:6万円、按分:3万円
- 負担率:3万 ÷ 35万 = 約8.6%(健全範囲内)
- 母を扶養に → 節税年約13.4万円 → 実質年負担:36万 - 13.4万 = 約22.6万円
ケース2:年収400万・実家両親(高齢夫婦)・兄弟3人
- 自分の手取り月25万、両親の月支出24万、年金月18万
- 月不足:6万円、按分:2万円
- 負担率:8%(健全)、年負担24万円
- 両親とも扶養控除:所得制限(年金158万)超のため不可ケース多し
ケース3:年収700万・母老人ホーム入居・兄弟2人
- 自分の手取り月45万、施設月額22万、母の年金月13万
- 月不足:9万円、按分:4.5万円/月
- 負担率:10%(健全)、年54万円
- 老人ホーム入居でも別居老人扶養 → 節税約13.4万円 → 実質年負担 約40.6万円
ケース4:年収450万・母在宅介護(要介護3・同居)・1人っ子
- 自分の手取り月28万、母の月支出(介護込み)22万、母の年金月12万
- 月不足:10万円、自分1人で全額負担
- 負担率:10万 ÷ 28万 = 約35.7% → 警告(20%超)
- 同居老親扶養 → 節税年約16万円 → 実質年負担 約104万円
- 兄弟ゼロ+負担率35%超 → 介護休業給付・自治体介護手当・本人資産取り崩しの併用検討の目安
よくある誤解・注意点
- 「平均6万円なら6万円送るべき」は誤り:仕送り額は 親世帯の不足額 から決めるもので、世間の平均は無関係。親が年金で賄えていれば月1〜2万円の臨時送金で十分なケースも多い。
- 「兄弟均等が公平」とは限らない:収入差・近居者の介護労力・配偶者の理解度で実情は大きく異なる。書面化(覚書)して年1回見直し が目安。「金は出さないが介護を担当する」分担も成立。
- 「扶養に入れると親の負担が増える」は誤解:税法上の扶養に入れても 親の年金額・健康保険料は変わらない(健康保険の被扶養者とは別概念)。健康保険の扶養(被扶養者)は親の年金収入180万未満等の別基準。
- 「仕送り月10万円で扶養になる」は一概に言えない:扶養親族の判定基準は「常に生活費を送金していること」と「親の合計所得金額48万円以下」。仕送り額の最低基準はないが、税務署対応上は 送金履歴(振込記録)の保存 が目安。同居の親なら送金実績不要。
- 「親の資産も活用すべき」:仕送りで自分の老後資金が枯渇する前に、親の 預貯金取り崩し・自宅売却・リバースモーゲージ・不動産担保ローン の活用検討を。子の生活が破綻すると共倒れになるリスク。
- 「介護費は仕送りに含めるべきか」:医療費・介護費は 医療費控除の対象(生計を一にする親族分も合算可)。仕送りとは別建てで管理し、確定申告で還付を受けるのが目安。
- YMYL注意:本計算機は家計診断の目安であり、特定の仕送り額を推奨するものではありません。家庭ごとの事情(親の介護必要度・関係性・遺産分割の予定等)で大きく変動します。具体的判断はFP・税理士・行政書士等の専門家への相談を。
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参考資料
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